前回「藍白合(国民党と民衆党の連立)」についてご紹介しました。
 




総統候補者の一本化については、各種世論調査結果を専門家が評価して11月18日に結果を発表することになっていましたが、結局は決まりませんでした。

藍白合(国民党と民衆党の連立)が決裂か?と大騒ぎになりましたが、一応両者共に「決裂ではない。引き続き協調の道を模索する」としています。

一体何が問題になっているのか、部外者の私にはサッパリわかりませんが、台湾の各種報道を見まくった限りの私の理解は以下の通りです。間違っている可能性も大ですが、今時点での理解を記録しておきます。

1.両者の合意事項は「民衆党の柯文哲が国民党の侯友宜を上回っても、この差が統計的な誤差の範囲内であれば、国民党の侯友宜を総統候補とし、民衆党の柯文哲が副総統候補とする」といった民衆党にとってかなり不平等な条件でした。

2.今回合意できなかった理由は、統計学的な誤差の範囲の認識が違っていた点にありました。
民衆党の柯文哲は「3%」と理解しており、国民党側は「誤差とは±3%なので、すなわち合計で6%」と主張しています。学生時代に統計学がサッパリ理解できていなかった私なので正しく評価出来ませんが、素人目には、上回っている値の評価なので正の方の3%だけで良いのではないかと思います。但し、この不平等条件を画策した国民党主席の朱立倫はこの分野の大学教授をしていた人物であり、恐らく統計学的には国民党の言い分の方に理がある気がします。やはり、こんな不平等な条件が大問題であり、また統計学的な誤差は正しい概念にしても、統計で出された数値の誤差を議論するならまだしも、結果の差異に対して誤差を適用するのも素人的にはかなり無理筋な気がします。

3.
藍白合(国民党と民衆党の連立)を発表した時の映像が脳裏に蘇ってきました。民衆党の柯文哲の「仏頂面」に対して、国民党主席の朱立倫や侯友宜の微笑みの意味が分かった気がしました。誤解を恐れずに言えば、「不平等条件を認めさせた上に、%も勝手に低い方に理解している相手をそのまま丸め込んだ」ことで、「してやったり!」と感じていたのではないかと思います。

4.3%と6%の評価による影響については、民衆党の
柯文哲の説明によれば、

 ① 6社の世論調査が、「
柯文哲/侯友宜 vs 民進党」侯友宜/柯文哲 vs 民進党」の勝敗予想をした。

 ② いずれのパターンでも連立側の勝利との結果が出た。

 ③ 次に、「
柯文哲/侯友宜」と侯友宜/柯文哲」のどちらの組合せが、単純に勝率が高いかの評  
   価をすると、
柯文哲/侯友宜」の組み合わせが5勝1敗の結果となった。

   そこからお約束の不平等な誤差を適用すると、

   3%の場合は
柯文哲/侯友宜」は3勝3敗となり、6%の場合は1勝5敗となりました。

 ④ 民衆党は「同点なので、どう決着させるのか要調整」を主張し、国民党は「5勝1敗なので総統
   候補は国民党」と主張しています。



 個人的には国民党の狡猾さが嫌らしく、民衆党が可哀そうに見えます。蒋介石の時代とは全く生まれ
 変わっているのかと誤解していましたが、今回の事例を見る限りは相変わらず信用ならない党です
 ね。

 いずれにしても、連立しないと民進党を止められない可能性が大なので、最終的には民衆党が国民党 
 に押し切られるのかなあと思っていましたが、先ほど見た動画での
民衆党の柯文哲の表情を見ている
 と、吹っ切れた感じがしたので、国民党との連立を白紙に戻して、民衆党の総統候補者として真っ向
 勝負で戦う決意をしたのかなあと個人的には感じました。

 13:54~に「引きつづき民衆党の総統候補者としての身分で最後の最後まで戦うぞ!」なんてセリ 
 フもありました。私は台湾人ではないですが、基本的には民進党に好意を持っていますが、今回の 
 民衆党の
柯文哲の演説は素晴らしいと感じたので、ひょっとしたらひょっとするかも知れませんね。
 彼は「奇跡を起こす!」とも言っており、覚悟を決めた男が台湾政治に旋風を巻き起こすかもしれま
 せん。要ウオッチですね。