台湾の東森新聞によると、イタリアが台湾からの航空機の到着を禁止したそうで、台湾外交部長は怒りの記者会見を開きました。

台湾外交部は、今回のイタリアの決定の背景には新型肺炎に関するWHOのレポートが影響しており、世界各地の患者数を示す部分で、中国の患者数はマカオ・香港及び台湾を含んだ数値になっている点が問題だと指摘した。

台湾の外交部長は怒りに震える顔つきで以下のコメントした。

「台灣是台灣(台湾は台湾だ)」
「台灣不是中華人民共和國的一部分(中華人民共和国の一部分ではない)」
「世衛應該改正其對台灣的嚴重錯誤(WHOは台湾に対する重大な過ちを正すべきである)」

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台湾の外交部長と全く同感ですが、現実を考えるとWHOにレポートを変えさせるのは難しそう。中国はWHOに対して「一つの中国」を認めさせるために相当な影響力を行使しているはずだし、WHOが「非常事態宣言」をなかなか出なかった事から判断しても中国の力はかなり強そうです。それに台湾はそもそも中国の妨害でWHOのメンバーにもなれていないし・・・

WHOがどうしようもなくなって非常事態宣言を出す時も、事務局長は「中国はよくやっている」なんてゴマすり発言をしているのを見ても普通の関係では無さそう。

尚、イタリアと同じようにベトナムも台湾からの航空機の到着を一旦禁止したそうですが、台湾側の猛抗議によって、その措置は元に戻されたそうです。

それでは東森新聞の動画をご覧ください。