友人がブログで「温州大餛飩」について書いていたのに触発され、私も少し書いてみますね。

1.初めて台湾に行った1985年に、台北で偶然知り合ったオジサンに連れられて、今はなき「中華商場」の2階で食べたのが生まれて初めて食べた「温州大餛飩」でした。ワンタンはツルツルの軽い食感で、アッサリしたスープには錦糸卵と海苔の細切りが浮かんでおり、台湾料理初心者だった私にも非常に食べやすく、当時はこればかり食べていました。


2.日本の中華料理のメニューに「天津飯」があり、私達日本人は「中国の天津に行ったら本場の天津飯を食べたい」と思うものの、実際に天津に行っても「天津飯」はないらしいのです。実は台湾の温州大餛飩も同じような類のもののようです。


3.このあたりの話を、関連する台湾の記事からご紹介します。


想到溫州,台灣朋友一定會想到溫州大餛鈍温州と言えば、台湾人は必ず温州大ワンタンを思い浮かべます)」

WS004373


其實,溫州大餛飩不來源於溫州嗎?実際は、温州大ワンタンは温州から来たものではない?)」

早期台北中華商場內有位外省媽媽,因那位媽媽來自溫州,於是,大家都稱她「溫媽媽」。その昔、台北の中華商場に外省人のお母さんがいました。出身が温州だったことから皆は温ママと呼んでいました)」

溫媽媽早年隨國民政府撤退來台灣,後來無法回到故鄉,就在台灣做起餛飩的生意温ママは国民党とともに台湾にやってきました。後に中国の故郷に戻ることが出来なくなり、台湾でワンタンのお店を始めました)」

1949年於台北西寧南路63號開設「溫州大餛飩之家」,就是「台北市第一家」溫州大餛飩店面,現今已傳至第三代。1949年に台北の西寧南路63号で「温州大ワンタンの家」を開店。これが台北市で最初の温州大ワンタンのお店であり、今は3代目となっています)」

而餛飩並非溫州的特產,溫州當地只有「小餛飩」,是溫媽媽來台灣後,為區別食物種類等原因,改成了大尺寸餛飩,也就是我們所熟悉的「溫州大餛飩」。ワンタンは温州の特産でないばかりか、現地には小さなワンタンしかありません。温ママが台湾に来て以来、食物の種類を区別する等の理由で、大きなサイズに改良され、私達に馴染みある温州大ワンタンになりました)」

如今,在溫州已不常見這小吃,反觀台灣,溫州大餛飩卻大紅大紫。今では、温州でこの小を見かけることはなくなりましたが、逆に台湾では温州大ワンタンは大流行しています)」

全台灣各大城市皆可看到溫州大餛飩的招牌,只是各店家招牌有點不一樣。台湾中の各都市で温州大ワンタンの看板を見かけますが、各店の書き方は少しづつ違っています)」

雖有些店家強調自己是正宗,甚至還加上正字標記,但發明者,其實是上述那位來自溫州的「溫媽媽」。あるお店は、自分が創始したと強調し「正」の文字もつけたりしますが、しかしながら実際の発明者は前述の温州から来た温ママなのです)」


由此來看,溫州大餛飩其實是源自台灣的「台灣特有小吃」呢,食物雖非從溫州搬來,但至少也和溫州有段淵源,發明人,是溫州來的。このように見れば、温州大ワンタンの起源は台湾にある台湾特有の小となります。この料理は温州から来たものではありませんが、少なくとも温州に何らかの所縁はあり、発明者が温州出身ということなんです)」

WS004375


以上、「大紀元」より抜粋。
http://www.epochtimes.com/b5/18/4/9/n10287952.htm


尚、温州大ワンタンを最初に始めた台北のお店を紹介するニュースもありましたので以下の動画もご覧ください。