今回は中国からのニュースです。

WS004024


江西省の黄さんは、ネットで18件の服(2.1万台湾ドル相当、約7.5万円)で買いましたが、7日後に全て返品しました。

販売した業者は、黄さんが返品してきた服を着てチベットに出かけ、写真撮影をしてネット上で公開していることを後日知りました。

業者は当然クレームしましたが、黄さんはあくまでも「試着」を主張。ネットサイト側の最終判断も「吊牌沒剪,不影響二次銷售,退貨有理(服のラベル等も切っておらず、再販に影響しないので返品には理がある)」でした。

中国のネット販売サイト「淘寶」は「7天無理由退貨(7日以内は理由なしで返品可能)」だそうですから、黄さんの「不喜歡(嫌いだから)」の一言で返品が成立してしまった事例でした。


黄さんがインタビューに答えている音声もありましたので書き取りしてみました。

黄:「衣服肯定都要試穿的呀,你自己買了衣服你不試穿嗎?服は全て試着をするでしょう、貴方は自分で服を買う時に試着をしないのですか?)」

記者:「有沒有穿出去過?服を着て出かけたことがありますか?)」

黄「不管怎麼樣我有喜歡的衣服,我試給你看,是不是有大的,或者說有質量不好的。いずれにしても好きな服なら、試着して見せてあげたいでしょう。でも大きかったり、品質に問題があったりすることもあるでしょう)」



この手の話は中国にはつきないので、中国全体を誤解してしまうのが怖い気がする。先日の「令和」の中国での商標申請の話もしかり、利にさとくて「生き馬の目を抜く」ような非常に厳しい社会であることも事実です。今回登場した黄さんが中国国内で騒いでいる分には構いませんが、グローバル社会の今日では、彼女が我々の社会にもやってくる可能性もあるので、少し位は彼らの論理を勉強しておくのも、何かの役に立つかもしれません。

それでは以下のTVBS新聞の動画をご覧ください。