今朝の一面記事はこれでした。

「参戦」です。

WS003987


昨日の朝の時点での報道は「ここ2日で台湾総統の予備選挙に出るかどうかを決める」という内容だったので油断していましたが、昨日一日で動きがあり郭台銘は「参戦」の意思表明しました。

毎日せっせと台湾ニュースをチェックしているマニアとして、日本のマスコミより一早くお知らせするようにしていますが、今回はやられてしまいました。今回のニュースは日本でも瞬時にして報道されていました。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/鴻海会長、台湾総統選出馬を表明-「台湾のトランプ」目指す%ef%bc%9f/ar-BBW1wR3?ocid=sf#page=2


昨日は国民党から「栄誉状」が手渡される式典があり、その席で「参戦」を公式に宣言しました。

WS003988


彼の宣言は以下の通りでした。りんご日報の動画がまだ公開されていないので「即新聞」の動画を参照しました。



我願意參加(總統)初選私は総統の予備選挙に参加したい)」

我不願意接受徵召,絕不接受徵召。私は徴用されたくないし、徴用を受け入れることも無い)」

如果選上,那我代表國民黨參加2020的角逐。もし選ばれたなら国民党を代表して2020年の戦いに参加する)」

如果選不上,那表示我努力不夠,我一定竭盡全力支持,黨初選制度產生的候選人。もし選ばれなければ、それは私の努力が足りなかったという事。予備選挙の制度で選ばれた候補者を必ず全力で支持する)」


彼の魅力はカリスマ性にあると思いますが、今回の態度表明を見る限り、小学生が練習してきた文言を汲々と読み上げるような感じがし、このままでは駄目な気がしました。私は彼のファンではありませんが、出るのならカリスマ性を復活させることが急務と思いました。

彼の宣言を中国語的に少し解説すると、党を代表して総統選挙に立候補する候補者を決める為に党内で行われる予備選挙は中国語では「初選」と言います。

彼は宣言中の中で、「総統選挙」のことを「2020の角逐」という単語を使っていました。カタコトの中国語使いの私が指摘するのはおこがましいですが、彼の発音は間違いですね。

中国語の漢字は、日本語の漢字の音読みと訓読みのように複数の発音があるわけではなく、基本的には「1種類の発音」が多いですが、「角」は複数の発音があり、多くの人が勘違いしています。勘違い人が多いので何の違和感もないのが現実でもあります。

「角」は一般的には「ジァオ」と読む場合が多いのですが、時として「ジュエ」と読ませる場合もあり、「角逐」は後者のパターンで「ジュエジュウ」と読まなければならない単語なんですが、彼は「ジァオジュウ」と発音していましたね。取り巻きの人は指摘して直して上げるべきと思う。


WS003991



WS003990


彼は「媽祖廟」の熱心な信者としても有名で彼の活動をご紹介した事もありました。

http://higashi2005.dreamlog.jp/archives/52200580.html


今回の予備選挙に参加する決意をした理由もユニークです。

這幾天媽祖託夢給我,媽祖叫我一定要出來、出來做一些事情、為人民ここ数日は媽祖が夢に出てきた。媽祖が私に必ず出て人民の為に何かしろと言うのです)」


WS003989

さて、彼の参戦表明により、現時点では国民党内の予備選挙の候補者は3名となりましたが、当然「韓流」の高雄市長の動向が注目されており、台湾のマスコミも必死で追いかけています。但し、彼は非常に慎重であり、迂闊なことは言いません。

記者「你會是第四個嗎?四人目の候補者になりますか?)」

高雄市長「是在打麻將嗎?我們先把高雄市的事情辦好。マージャンでもするの? 私達は先ずは高雄市の事をちゃんとしないといけない)」