りんご日報の今朝の一面は「非州猪瘟(アフリカ豚コレラ)」関連でした。
昨日もご紹介しましたが、りんご日報の報道内容の方が詳しいので、再度ご紹介します。
昨日から適用された新しい罰金規定ですが、初日には2人が桃園飛行場で罰金を受けました。
最初の人は110元(約400円)のポークジャーキーで、2人目は80元(約290円)のポークソーセージで、20万元(約73万円)の罰金となりました。
新しい罰金規定の初日だからか、空港での動画も公開されています。一部分のやりとりを聞き取りしてみました。
旅客「一包幾塊錢啊,9塊人民幣啊(一つ数元くらい。9人民元だわ)」
税関「40塊台幣(40台湾ドルですね)」
旅客「對啊,就是零食啊(そうです。おやつなんです)」
税関「你知道要被罰多少錢嗎?(どれくらいの罰金かご存知ですか)」
旅客「我不知道(知らないわ)」
税関「要發20萬台幣(20万台湾ドルです)」
旅客「真的假的(マジですか?)」
税関「真的(マジです。)」
旅客「20萬(20万!)」
税関「對,今天第一天(はい。今日が初日です)」
旅客「・・・・・」
旅客「太誇張了吧,20 萬(やり過ぎじゃないの。20万)」
税関「你這樣弄進來,非洲瘟的話台灣是損失兩千億耶(あなたがこのように持込し、アフリカ豚コレラだったら、台湾の損失は2000憶なんですよ。)」
旅客「這個要發20萬(これだけで20万の罰金!)」
税関「對,因為現在非洲豬瘟的疫情太危險及了(はい。今はアフリカ豚コレラの状況は非常に危険ですから)」
旅客「不知道有這麼嚴重嗎,20萬(そんなに厳しいの。20万だなんて)」
税関「你這個如果豬吃到就一定死(もしこれを豚が食べたら必ず死ぬのですよ)」
旅客「回去罵死了(帰ってから死ぬほど罵るわ)」
感染すると致死率がほぼ100%の恐ろしいアフリカ豚コレラは、今年の8月から中国で爆発的に流行し、今では被害が中国全土の22の省に拡散しており、台湾と中国の間には毎年800万人の往来があるので、台湾にとっても非常に深刻な問題となっています。
私は肉類であれば一律罰金が適用されるのかと誤解していましたが、りんご日報の解説を見る限り、そうではないようです。
アフリカ豚コレラの罰金が適用されるのは、
1.過去3年間でアフリカ豚コレラが発生したことがある国からの持込であること。例えば、中国・ロシア等。
2.今回話題となった、初犯で20万元の罰金は、豚肉及び豚肉加工品の事で、その他の肉類の場合は罰金が下がり、1万元となります。
上記の資料を見ても日本が対象国となるのかどうかがハッキリしませんねえ。台湾の行政院農業委員会のサイトを見てみましたが、そこでも今一つハッキリかかれていません。日本の農林水産省のサイトをみると、平成30年12月18日時点の更新情報で「アフリカ豚コレラは日本では発生していない」との事です。従い、日本からの持込に関しては、アフリカ豚コレラの特別な罰金20万元ではなく、もう少し低い別の罰金規定(口蹄疫やインフルエンザの流行地域)が適用される可能性があると思われますが、状況は逐次変わりますので要注意です。
ネット検索すると、「アフリカ豚コレラではありませんが、日本豚コレラなるものが日本で発生しており、台湾は日本からの豚肉の輸入を禁止する措置を取っている」というニュースもありました。
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