非常に興味深い記事がありましたのでご紹介します。

台湾の「玉山」は台湾最高峰であり、且つ北東アジア最高峰でもあります。

玉山国家公園のオフィシャルサイトによると、玉山の標高は3952mです。



それでは過去の測量の歴史を見てみましょう。

1.一番古い測量データーは日本統治時代に遡ります。

1904年に「台灣總督府臨時土地調查局」が3945mと測量しています。
1909年の測量で3962mの修正。
1925年には水準測量方式で精密に測量し3950mに修正。

日本で一番高かった富士山の3776mより高かったために「新高山」と改名され、当時の日本の学校でも「日本一の山」として教えられていたそうです。

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2.1957年にアメリカの陸軍が3945mと測量しました。

3.1967年には国民政府が頂上に銅像を建設したので、玉山は4000m級の山となりました。

ネットで銅像の写真を探してきました。当時は標高が3945mと言われていたので、その上に建つ銅像に登れば、4000mという論理だったようです。

この話は私も昔聞いたことありました。銅像は何故か「蒋介石」と信じていましたが、今こうして写真を見てみると私の誤解だったようです。于右任という人のようですが、「何故玉山の頂上に彼の銅像なのか」についてまではわかりませんでした。

清末・民国の政治家・書家。陝西省三原生。名は伯循、右任は字。日本に留学中、孫文と会い、以後中国民主革命の先駆者として活躍した。民国成立後、交通部次長・陜西省靖国軍総指令・国民政府委員を経て、審計院院長・監察院院長を歴任。民国38年国民政府と共に台湾に移った。詩文を能くした。民国53年(昭和39・1964)歿、86才。 (コトバンクより)

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銅像は1995年に首を切り落とされ、修復後も何度も破壊行為が続いた為に、玉山の管理者は銅像の撤去を決定。


4.最新の2016年~2017年の測量では3952.430±0.045mと記録されています。2003年測量の3951.798mと比べると、ここ15年間で「身長」が63.2㎝伸びた計算となります。

測量技術の著しい進歩もあり、最新の測量データの信頼性は非常に高いと思います。

今歴史を振り返ると、戦前の1925年に日本が3950mと測量しており、その正確さには驚かされます。素人なので、その凄さの程度は評価できませんが、衛星もないし、デジタル技術もないし、コンピューターも携帯電話も勿論無い時代に、高山によじ登り測量した当時の日本人技術者に敬意を表したいですね。

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