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今朝の一面記事です。タイトルは、

熱帶低壓挾雨襲南台 日本認定颱風 水炸彈今北移

(熱帯低気圧による雨が南部台湾を襲う、日本は台風と認定、水爆弾は今日は北部に移動)


少し不思議な感じです。台湾の日本大好きは分かりますが、何でここにまで「日本」の二文字が登場するのですかねえ。


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さて、早速記事の中身を読んでみましょう。

日本の気象台は昨日の午後に台湾上空の熱帯性低気圧が小さな台風である「凱米(ケーミー)」に変わったと発表しましたが、我が国台湾の気象局は風力が台風の標準に達していない「熱帯低気圧」とし、台風警報を発表していなかった。

この熱帯低気圧は昨日豪雨を抱えて高雄に上陸し、そのまま南部を横断して台東から太平洋に出ました。豪雨は2日間続き、南部の屏東、高雄、台南等の多くの場所が冠水しました。



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ここまで読んでみて、ようやく記事の背景が理解できました。

台湾人は一般的に台湾の気象台を信用しておらず、たびたび日本の気象台の予報を参考にしています。どうやら今日の記事は、この辺りの事情を反映したもののようです。

当然ながら台湾の気象台は、こんな状況をを非常に不満に思っており、たまに逆切れして「日本の気象台の予報は出鱈目だ」なんて何故か日本が非難されていたりすることもあります。

http://higashi2005.dreamlog.jp/archives/52209030.html


今回ふと思いました。現地の気象台は、住民の安全に対する責任を持ち予報を発表するわけですから、純粋な分析以外にも様々な要素を考慮して発表しているはずです。それだけ責任も重いですからね。従い、遠く離れて、基本的に責任を持たない日本は、他所の国の予報を独自に発表することは止めにして、台湾の部分は台湾の気象台の情報をそのままコピーしておけば良いのになあと個人的に思いました。

さて、台湾の今後3日間の天気予報は以下の通りです。雨ばかりのようです。

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