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今朝の一面です。タイトルは、

「教練被控性侵8選手」(コーチは8選手のセクハラの罪で訴えられる)

台版#MeToo 體操女將勇揭惡行(台湾版 #Me Too 女子体操選手勇気を持って悪行を明かす)


アメリカから始まった#Me Too運動は現在世界中に伝播しています。今回は台湾版「#Me Too(我也是)」です。


高雄市の某棒小学校の体操専任コーチは長期間に渡ってセクハラを続けた疑いです。事件発生から随分時間が経過していますが、アメリカや香港の#Me Too運動に鼓舞された被害者は高雄市教育局に訴えました。

高雄市教育局は、現時点では少なくとも2人の被害者があるとしており、コーチには強制休暇及び学校施設への出入り禁止処分を命じ、本人から事情聴取中。被害者は合計で7-8人いると見られていますが、告訴を拒否したり沈黙を続ける人もおり、現状は2人のみが訴えました。

ある被害者は、中学生だった1996年に最初のセクハラを受け、体操を続けた大学生を卒業するまで被害は10年に渡りました。コーチは学校で開催された会議では犯行を全面否定しており、「時隔已久,忘了!(時間が経ったので忘れました)」を連発しているそうです。

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証拠として提示されているもの。選手の月経が遅れている事を心配したコーチは、選手を連れて病院に診察に行った時の記録。2002年の診断証明書には「月経異常、由師長陪同就診(月経異常で、コーチ同伴で診察に来る)」と明記されています。  

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弁護士の解説によると、被害者のセクハラ時の年齢が14歳未満だった場合には、刑法の「加重強制性交罪」となり、最高で15年の刑となり、14歳以上だった場合には、10年以下の刑となります。犯行の時効については、最後の犯行から起算して30年となります。今回は被害者が多数のセクハラを受けたと訴えており、それらを1件づつ審査し、恐らく合算するはずで、最高では30年の刑となります。


日本の場合だったらどうなるのかわかりませんが、アメリカの体操チームドクターの件では最高で175年の禁固刑が言い渡されている事と比較すると、罪の重さは違っているのですね。

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