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今朝の一面です。

裁判官が「法廷で業務中の検察官の逮捕を命じる」という台湾司法史上初の事例が発生しました。

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彰化地裁の陳彥志裁判官はセクハラ犯に対して保釈の裁定をしましたが、彰化地検の女性検察官である莊珂惠検察官は判決に不満であり、怒りのあまりに「是否中午了,法官頭腦不清楚?(もうお昼なので裁判官殿の頭脳がボケているのではないですか?)」と法廷で叫びました。

裁判官はこれに対して、「侮辱罪に抵触するので陳謝をすべし。さもなければ法廷警察にその場で逮捕させる」と要求しました。検察官は謝ることを拒否しましたが、流石に警察は前代未聞の件であり動こうとはしませんでした。裁判官は侮辱罪と公務員罪の嫌疑で検察官を地検が処理するように決定し、裁判のセクハラ犯人については3万元の保釈が確定しました。

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本件発生後、地検の幹部は地裁を訪問し、地裁の幹部と対応を相談しました。

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本件については専門家の間では評価が分かれるところで、検察官であっても侮辱罪で逮捕を命じる法的根拠があるとする意見や、非公開の法定上での検察官の発言でもあり、侮辱罪に該当するかどうかは議論の余地がある等の意見があるようです。