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今朝の一面記事です。

新北市の議員、李婉鈺がまたまたお騒がせです。

先月も酒を飲んで酔った勢いで付近でバーベキューしていた人達のグループに乱入して暴力を振るったばかりです。その後、酒を止めることを宣誓していましたが、56日で再犯です。今回のお騒がせは以下の通りです。

1.昨日の深夜、酒を飲んだ後で、以前に噂にもなったことがある前立法委員の張碩文のマンションにやってきて、「狂按住戶電鈴(狂ったようにインターフォンを押す)」しました。住民曰く、これが初めてではなく、酔って何度もきているそうです。

2.中から人が出て来ないのにインターフォンを押し続け、門に貼ってあった「春聯」も破り捨てました。寝ていた住人が、この騒ぎに目を覚まされて、「妳這樣按電鈴不好,會妨害安寧!(そんな風にインターフォンを鳴らすのは良くない。付近の平静を妨害しています)」ととがめると、議員は「我按錯我向妳道歉!妳要怎樣?(私は押し間違えたので貴方に謝ります。これで良いのでしょ!)」と大声で反論しました。

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3.住民曰く、「她態度真的很惡劣。(彼女の態度はほんとに悪いです)」。やってきた隣組の班長さんにも、議員は掴みかかったので、班長の子供が警察に通報しました。警察がやってきた時には二人はまだ喧嘩していました。

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警察が二人を引きはがした時に、議員はマンションの警備員が録画している事に気が付き、「你囂張什麼啊!(お前は何を撮影しているんだ)」と激怒して警備員に手を出しました。それで議員は「妨害公務現行犯」で逮捕されて警察に連行されました。


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議員は警察では平静を取り戻し、以下の通り事情を説明したらしい。

「昨晩は板橋のレストランで数杯のお酒を飲んだ。訪問したマンションの住民が家で「薬」を服用していると聞いたので心配になって家にやってきてインターフォンを押した。但し、門を叩いていないし、喧嘩もしていないし、付近の住民に迷惑もかけていない。自分が手を出したことは認めるが、それは警備員や住民が先に手を出して、それに反撃したのだ」

議員は5万元の保釈金を支払った後で、昨日の午後に記者会見を開いた。そこでの説明は、上の説明と違っていました。

先ずは自己の行為に対して謝った後で、「お酒は飲んでいない」と強調した。住民と衝突した時に、1名の警備員の態度は非常に悪く、手でつかまれたのが痛かったので、「你是穿著制服的流氓嗎?(おまえは制服を着たチンピラだ)」と反撃したと説明。更に、自分の足に出来た痣を見せて、警察に訴えると説明した。

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何とも程度の低い議員ですが、「幾ら明らかな証拠があっても、とにかく絶対に認めない。無理筋であろうと何であろうと、自分を正当化する。そして、これまた、自分に非があって、逆に相手を訴える。」といった態度は、政治家としてはある意味凄い才能あるのかも知れません。

日本には、「正直に認めた途端に袋叩き」に遭うが、「最後までシラを切る」行動を取り続けた政治家が生き残るという原則があるような気がしますが、台湾も同じなんですね。ま、流石に今回の彼女は、ここまで来ると生き残れない気はしますが。

動画も確認して見ました。

1.彼女は自分の足の痣を見せて、私が暴力を振るったと言うが、それなら何でこんな「アザ」が出来るのだと説明しています。


2.酒は飲んでいない。警察が酒の匂いがしたと言っているだけだ。それなら何故飲酒の検査をしなかったのだと彼女は反論。

これに対して、警察は「公務執行妨害で連行したので、アルコールの検査は必要なかった。連行する過程で、我々は強いアルコールの匂いは感じていた」と説明。


いやはや、ここまで来ると「アッパレ」ですね。朝から目が覚めました。