台湾の交通事故による死亡者数は、最近10年で見ると2006年には4500人だったものが、2015年には3000人以下に減少し、平均で約8人/日の死亡者数となっています。但し、OECD諸国と比べると、この死亡率はアメリカとチリより低いだけのレベルです。

ヨーロッパの経済団体が作成した政策に対する建議書では、台湾では特に交通問題がひどいと記述し、車は歩行者に道を譲らず、バイクは歩道を走り、子供を送迎する車にシートベルトを強制させる規定もなく、外国から来た旅行客の台湾で一番恐れる問題は「過馬路(道路を渡る)」であると指摘する。

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この記事を読んでいて、私も初めて台湾を旅行した30年以上前の台湾の事を思い出した。当時は大きな道路でも信号が少なく、人々は少しづつ前進し、途中で止まりながら渡っていた。高速道路のような幅の広い道路の途中で止まりながら、自分の前後を車がビュンビュン走り去る経験に私も相当ビビリました。自分一人では stop and go の判断がつかないので、先ずは道路を渡ろうとしている台湾人を探して、その人のソバに行き、その人の動作を真似ながら、「コバンザメ戦法」で道路を渡っていました。

そして現在の台湾は、それに比べると格段に進歩しており、問題はほとんどなくなりました。しかし今でも偶に信号が無くて、車が途切れるのを待っていると一生渡れないので、意を決して昔のように少しづつ前進して横断することもあります。

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ヨーロッパを旅すると、車のドライバーの人優先の姿勢は日本以上に徹底しており、道のソバに立っていると、車は自動的に止まり道を譲ってくれるので逆に驚くことが多い。そんな文化圏から来た人達なら、台湾に対して意見するのは容易に想像できます。


それでは動画もご覧ください。

ヨーロッパ人が中国語でインタビューに応じています。難しい中国語の表現も駆使しており、滅茶苦茶上手い中国語に少し驚かされました。





以上、TVBS新聞でした。