台湾の小学校の作文の授業の伝統的な課題の一つに「我的媽媽(私のお母さん)」というのがあります。生徒の作文から先生は家庭の状況を理解するわけですが、最近の生徒の描写は「超直接」だそうです。


ある3年生の作文では以下のように作文しました。

「我的媽媽像隻大猩猩,(私のお母さんはオラウータンみたいです。)

手粗腳粗,臉跟身體都很大(手は太いし足も太い。顔も体も全て大きい)」


この作文を見て、先生は「哭笑不得(泣くに泣けず笑うに笑えない)」で、お母さんは「臉上出現三條線!(額に皺を寄せてしかめっ面)」です。

三條線って初めて見る表現ですし、検索しても意味不明でしたので、「眉間にしわを寄せる」と推測してイメージで訳しました。



他の生徒の作文では、

「媽媽的年紀越來越大,身材卻越來越胖(お母さんの年齢はだんだん老いてくるし、体もだんだん太ってきます)」。「越〇越△」の構文を使った典型的な作文ですが、内容はお母さんが見たら怒りそうですね。



あるお母さん曰く、

「女兒就直接寫出說,爸爸到家之後一會滑手機、一會睡覺,真是一個懶惰的爸爸!(娘は直接的に言うのよね。お父さんは家に帰ってからはスマホばかりで、しばらくして寝る。本当に怠け者のお父さんと)」


他人にとっては、子供達の回答は全て噴飯ものですが、当事者のお父さんとお母さんたちは眉間に皺をよせます。先生たちは「子供達の表現って直接的ですね」としか言えませんが、またそれが両親の心を傷つけています。


 



以上、TVBS新聞でした。