台湾の蔡英文総統が3度目の外遊に出ており、中華民国台湾総統府のWEBサイトに関連ニュースが公開されていますのでご紹介します。

今回の主目的は台湾と国交がある太平洋上の3カ国である馬紹爾(マーシャル諸島)・吐瓦魯(ツバル)・索羅門(ソロモン諸島)を訪問する事ですが、その行程の途中で、アメリカ領である夏威夷(ハワイ)、關島(グアム)でトランジットする点が大きく注目されています。

過去の台湾のリーダーによるアメリカ訪問時には、中国側の強硬な政治的な反発もあり、残念ながらその行程が公開されることはありませんでしたが、何と今回は初めて行程が公開されています。ハワイ到着時には、アメリカの台湾関係協会の主席が機内にまで出迎えに出ている映像も公開されていました。

総統が台湾を出発する際には中華航空が最新のエアバスA350 の専用機をアレンジし、閣僚や議員の他、35名の記者団も同乗しています。護衛の為には、台湾空軍の戦闘機である幻象2000(ミラージュ2000)4機が同行しています。

専用機はハワイ到着後には、その後の空港の状況を考慮し、少し小さい飛行機に乗り換えられるそうです。(きっと往路はハワイ、復路はグアムで飛行機交換の為にトランジットが必要という大義名分なんでしょうね)

いずれにしても、過去は当たり前のことが当たり前に出来ていなかったわけですから、今回は大きな進歩だと私は思います。当然何らかの摩擦は起きると思いますが、状況を見ながら、少しづつ改善していって欲しいと希望します。加油、台湾!