今朝の一面です。 何とも贅沢なスペースを使ったイラストですねえ。
最近頻繁に紙面を賑わしている「労働者の祝日に関する議論」のようですが、何時も新聞を飛ばして読んでいたので内容に詳しくありません。
今日は事情を知る為に少し読んで勉強してみました。私の理解が間違っている危険性もありますが、仕入れた知識を少しおすそ分けをしますね。
1.背景としては労働基準法に規定される国民の祝日が7日間削除されたことが争議の原因のようです。
今年の1月1日から台湾の労働基準法に「完全週休2日」が明記されましたが、そこで減少する労働時間のインパクトを薄める為に、19日間あった「国民の祝日」を重要度が低そうなものを「国民の記念日」と解釈を変更し、「国民の祝日」を12日間にしてしまったようです。従って、労働者の観点から「7日分の休日を返せ」との議論が巻き起こっているようです。
2.今日の記事によると、この議論に対して労働部は「以假換假(休みについては、休みで置き換える)」方針を検討中。つまり7日間減った休みは、有給休暇を7日間増やすことで代替することを検討しているようです。勿論、労働者は賛成するでしょうけれど、会社側は怒っています。
3. 労働基準法の有給休暇の規定は、
勤務して1年後に年間7日間の有給休暇が発生し、3年目以降は年間10日間となり、5年目以降は年14日間となる。10年目以降には、年間1日づつ加算されていき、最大で年間30日間まで増加。
4.労働基準法は一般的な「労働者」を規定するものですが、公務員には別の規定があり、その待遇の差が問題視されているようです。
公務員も最初の有給休暇は7日で同じですが、その後3年で14日、6年で21日、9年で28日、14年で30日と上がっていきます。
ここまで読んでようやく一面記事のイラストの意味が理解できました。
イラストによると、9年目の差が一番大きく、公務員の有給休暇日数は一般労働者の倍となります。
5.今日の「りんご日報」の記事は、台湾の事情を知るだけでなく、世界各国の有給休暇状況を比較する資料もあり、大変勉強になりました。
「ふざけた記事」が売りの新聞ですが、正統派の記事だって書けるんですぞ。
ま、イラストが多くて非常に分かりやすいのですが、これまたイラストが洒落がききすぎて格調は低いですが・・・・
EU: 勤務年数に関係なく、毎年4週間の休暇
韓国:最初に15日、以降、2年間毎に1日づつ増加。最大で25日増加
日本:勤務半年で10日、2.5年未満は年1日増加。2.5年以上は年間2日増加し、最大で20日増加。
シンガポール:最初に7日、1年以降は年1日増加し、上限は14日増加。
香港:満1年で7日、満3年で8日、以降、年1日増加し、最大で14日増加。
アメリカ: 法律規定なし。労使の契約による。
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