no title


今日の表紙です。なかなか「りんご」チックなイラストで目を惹きますね。「白色恐怖の再現」ってエラク時代がかったごっついタイトルですねえ。

最初に「白色恐怖」の言葉の意味の確認から。第二次世界大戦の日本の敗戦で、国民党が中国大陸から乗り込んできて発生した二・二八事件を契機に戒厳令が発令されますが、その時代が「白色恐怖」と呼ばれます。

さて今日の記事の内容は少し意味が取りにくかったのですが、私の理解は以下の通りです。


WS000049

1. 魏さんは、ネットオークションで購入した「白色恐怖」の時代の公文書をネットオークションで販売しようとした。

2. 買いたい人からコンタクトあり、指定されたMRT駅に出かけたところ、憲兵隊に捕まり、機密文書販売の嫌疑で自宅を捜索され公文書を押収された。捜査令状は無かったが、警察署まで連れていかれ「捜索同意書」と「押収同意書」にサインさせられた。

3. 翌月になって憲兵隊から呼び出され出頭すると、今度は「国家に貢献したので15,000元の報奨金」を授与すると言われ、「捜査経緯を漏らさない」との承諾書にサインを求められた。魏さんは「国家に貢献した」つもりはないので拒否した。

4. 今は2016年。信じられないことですが、今でもこんな「白色恐怖」の時代のように、憲兵隊が正式な捜査令状もなしに勝手に一般大衆の自宅を捜索することが発生するなんて信じられない。


今ひとつ内容が分からないのですが、そもそもの原因は、憲兵隊の担当者が「機密文書押収」の報告をしたところ、「捜査令状もなしに押収してしまっている点」を「官僚的な上司」が非常に心配し、社会的に大問題となる前にもみ消そうとした事件なのですかねえ。それにしても「口止め料」の支払いに、「国家に貢献した報奨金」なんて名目つけるセンスが凄いですね。