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2007年2月26日(月)

高雄のホテルの客室で年末の大掃除していた時に天井から何と50年前に書かれた23枚の紙幣(額面15,000元)とともに遺書が出てきました。

遺書を書いた本人は中国大陸出身で3人の子持ちだそうです。遺書によると「長男は戦争で亡くし、次男は上海で商売に失敗し、三男は民国38年に台湾に来たが、再び大陸の故郷に戻ってしまい今は音沙汰なし」だったそうです。

遺書では更に「もし二人の息子に分けれるのなら「陸肆(同「六四」)」で分け、そうでなければ道や橋を作る慈善事業事に使って欲しい」と書かれてありました。

ホテル側で紙幣を鑑定に出したところ、紙幣の傷みが激しくて現在の価値で1000元を越えないものであったそうです。ホテルの社長曰く、「她已考慮出點錢捐助弱勢團體,就當完成立囑人遺願。她說,遺書字跡端正,透露立囑人出身書香世家,但歷經戰亂獨自一人過活,也見證大時代戰爭悲劇。(お金を出して慈善団体に寄付し、遺書の望みを叶えてあげようと思う。遺書は端正な字体で書かれており、遺書によると書家出身らしい。但し戦乱の為に一人寂しく生活せざる得ず、これも昔の戦争の悲劇を物語っています)」