2005年7月11日(月)
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 りんご日報は、間抜けなイラストとか男女の痴話話だけを追いかけているわけではないことを証明しました。この1枚の写真に色々と考えさせられました。7月5日の記事として「中国からの殺し屋」を紹介しましたが、何とりんごの記者が、その中国人の故郷を突撃取材しました。湖南省の電気も無い老人と子供しかいない貧村です。若者はお金を稼ぎに町に出て行き、町の生活を知ると二度と戻ってこないそうです。人の良さそうな老人と可愛い子供の写真が印象的です。

湖南省は非常に貧しい土地柄で、「男売命、女売色」と表現されています。働き口も少なく、男性の多くは軍隊に入りますが、中国の昨今の軍人減らしのあおりを受けて退役した軍人が行き場を失い、彼らが殺し屋として働くことも多いそうです。

湖南省は印象の薄い土地で、私も毛沢東の故郷であると知るくらいなのですが、世紀の革命者を生むくらいですから、やはり桁違いに貧しい土地のようです。そう言えば、私も広東省の珠海に駐在していた時に、工場の多くの労働者は湖南省から来ていた事を思い出しました。

高層ビルが建ち並び、華々しい上海や北京の大都会も現代中国の事実ですが、今回の写真で紹介されたような中国農村も沢山存在しているのも事実です。私は別に共産主義者ではありませんが、台湾で良く見かける「中国を知らないくせに、中国を極端に毛嫌いする日本人」のように「それみたことか」とは思えず、経済発展をとげる前の中国大陸で中国語を学んだものとして、厳しい現実を目の前にして少し心が痛いです。